ウエリントンでの研修はいよいよ最終日となりました。
そして、今日はクライストチャーチで起こったテロ事件からちょうど1週間でもあります。
NZ全土で、事件の起こった13時32分に2分間の黙祷が行われました。
生徒たちも、レクチャーを中断し、2分間、平和や多文化、多民族の共生について考え、祈りを捧げました。
今日は、午前のレッスンの後、Hana CraigさんよりSocial Enterpriseに関するレクチャーを受けました。
Social Enterpriseは、Social Buisinessとも呼ばれる、社会課題の改善策を事業化することで、その改善策を持続可能なものとする取り組みです。
チャリティーとは違い、与える支援でなく、お互いに利益を得ることができる取り組みであることに特徴があります。
それを象徴する言葉として、「Give a man a fish and you feed him for a day, teach him how to fish and you feed him for a lifetime」という言葉を引用されていたのが印象的でした。
NZにおける社会課題として、子どもの貧困を例に挙げ、それに対する具体的な取り組み例として、小学校に農園をつくり、子どもたちに野菜の育て方、料理の仕方を教えることで、お弁当を持ってこられない子どもたちに昼食を提供するというものや、布製で繰り返し使えるサンドイッチラップを作ることで、環境への配慮と保護者の雇用の創出を図るというものなど、興味深いアイデアが紹介されました。
生徒たちは、これらのアイデアは日本でも有効か、日本で解決するべき社会課題にはどういうものがあり、どのようなビジネスプランが考えられるかという問いに、お互い知恵を出し合って話し合いを行いました。