11月29日(木)に「高等学校化学部における研究の例」について、東京理科大学理学部化学科の井上正之先生に講義していただきました。
井上先生の講義は、まず、研究論文を発表会やコンクールに出品するにはどうすればよいか、ということについて、「私たちは何を研究し、定量化していくか」という説明から始まりました。
・高校生らしい研究 ⇒ “大人から与えられた”という印象を与えないために
①地域の素材を使う ②教科書などの実験に興味を持つ
・定量的な測定方法 ⇒ 滴定、比色分析など、自分たちの工夫次第で測定を定量化できる
など生徒は学ぶことができました。
次に実際に井上先生が高校生に指導してきた内容、取り組みについて、ご講演されました。
具体的には 「陽イオン界面活性剤の吸着処理法と、その特性を生かした応用」 、「食品中の亜硝酸イオンの分解」
などの研究について、指導してきた高校生がどのような研究をしてきたのか、先生自身が生徒たちにどのような助言をしてきたのか、について説明がありました。
最後に、研究を行うにあたり、「常に疑いの目をもっておこう」という言葉で締めくくられました。