10月18日(木)に「驚きの味覚体験~ミラクルフルーツとギムネマ」について、日本福祉大学の島村光治先生に講義していただきました。
島村先生の講義は、まず、人が味覚を感じるしくみについての説明から始まりました。味を感じるには食べ物が唾液と混じり水溶液になることが必要であり、舌にある味蕾(みらい)という部分で感じています。味蕾は成人でおよそ6000個~9000個、ウサギで17,000個、ナマズに至っては200,000個あります。
その後、人にとってのおいしさとは?ということで、人間にとってのおいしさは、以下の4つの分類できることを学びました。
① 生理的欲求に基づくおいしさ
② 文化に合致したおいしさ
③ 情報に基づくおいしさ
④ 薬理学的おいしさ
最後に、ギムネマ・ミラクルフルーツの試食をしました。ギムネマは甘みを感じなくさせる効果が、ミラクルフルーツは酸味を甘みに変える効果があります。チョコレートがまるで粘土を食べているような、レモン汁が砂糖水を飲んでいるような疑似体験をすることができました。理科教育分野に限らず、食育分野でも学びを深めることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。