2023年8月3日~4日に第1学年SSクラス30名が参加するスーパーサイエンスツアー(SSツアー)を実施しました。
第1日目はまず、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)を訪れ、生命科学部生命情報学科の天野晃先生による「心臓と生体シミュレーション」に関する講義を聴講しました。大学生活の実際について丁寧に教えてくださった後、日本人の死因第2位である心疾患を解決するため医学で得られた知見に基づき、心臓のすべての挙動をコンピューター上で再現する研究について講義していただきました。学問領域を横断した内容で、「生物が好きでも物理・化学・数学を勉強しよう。10年後の時代に目を向けよう」というメッセージが印象的でした。生徒からもたくさん質問がありました。その後、学食で昼食をとり、立命館大学生によるキャンパスツアーを行い、施設だけでなく、実際の学生生活に関しても色々と話をしながら楽しい時間を過ごしました。
続いて、オムロン京都太陽株式会社の工場見学を行いました。オムロン京都太陽株式会社は障がい者雇用に力を入れている会社で、高校生の見学は初めてということでした。生徒たちは障がい者体験を行った後に現場を見学しました。様々な種類の障がいを持つ人たちが、働きやすくするにはどうしたらいいかを考え、実践している様子をみて、工夫をすればどんな人でも同じように働くことができること、その立場に立って考えると気づくことがあることを知りました。生徒たちは多くの障がい者が普通に働く姿、それを実現するための工場の工夫を見て、多くのことを考え、感じている様子でした。
夜間研修では一日の研修の内容をグループで振り返り、それぞれの代表が全員の前で報告しました。立命館大学やオムロン京都太陽株式会社で気づいたこと、興味を持ったこと、考えたことを共有することで、お互いの視点の違いに気づき、新たな考えを深める時間となりました。