2023年8月3日~4日に第1学年SSクラス30名が参加するスーパーサイエンスツアー(SSツアー)を実施しました。
第2日目はツアーの中心的な見学地である大型放射光施設 SPring-8/SACLA を見学しました。少し早めに到着してしまいましたが、職員の方のご厚意ですぐに対応していただけました。映像での概要説明の後、職員の方による放射光に関する説明、実際に行われている研究の概要、SPring-8やSACLAのしくみについて講義を受けました。日頃触れることのない内容で、難しさを感じながらも真剣な表情で聞く様子が印象的でした。
見学ではまず、SACLAの施設の中に入り、電子銃から700mの線形加速器のすぐ横を歩きながらアンジュレータなどを目の前にして見学することができました。少しでも触れたら施設に損傷がでる中、貴重な経験をしました。その後、SPring-8に入り、加速器の大きさを実感するとともに、たくさんのビームラインがあり、それぞれで多種多様な研究が進められていることを知りました。JAXAが利用しているビームラインでは小惑星の砂の分析をしていることなど、ニュースで見聞きする研究の現場にいることを実感できました。
最後に研究員の方からタンパク質のX線結晶構造解析の研究について紹介をいただき、放射光を使った実際の研究の様子を知ることができました。第1日目の立命館大学と同様、タンパク質の研究とはいえ、SPring-8を使うためのプログラムの開発や得られたデータを解析するプログラムの開発など学問分野にとらわれない様々な知識や技術が必要なことを学びました。興味の追求、特技の活用は大事だが、社会への貢献の意識が最も大切だという言葉が印象的でした。
SPring-8/SACLAの後にはカップヌードルミュージアムを訪問し、オリジナルカップヌードル作り体験をするとともに、故安藤百福氏が日清食品を起業する過程や商品開発に関する工夫について、楽しく学ぶことができました。
大学、企業、研究施設などで見学し講義を受けて、多くの学びや気づきが得られる2日間となりました。各施設の方からは真剣に興味を持って聞いてくれてとてもよかった、多くの質問が出てきてとても素晴らしかったという言葉をそれぞれからいただきました。これからも様々な場面で多くの経験をして成長してほしいと思います。このツアーで学んだことは今後プレゼンテーションソフトを使って生徒各自がまとめて発表する予定です。