6月7日(金)、第3回名城サロンが開かれました。今回は、南区柴田で街づくりをされている白上昌子さんにお話していただきました。活気を失っていく柴田の街を目にし、「この地域で育っていくこどもたちの未来」について危機感を覚えた白上さん。街の人たちが出会い、助け合うきっかけとなるような空間として「シバテーブル」を開かれました。
参加した生徒は約30名。かねてから街づくりに興味があった生徒や、すでに探究のテーマとして街づくりをかかげている生徒の姿もありました。終了後に個別で質問する様子もうかがえ、各々にとって実りある時間であったことが伝わってきました。
生徒の感想の中には、周りの人たちを巻き込みながら街をつくり上げていくという発想に新鮮さを感じたという声もありました。たしかに、外部の人間が街を活性化させたような例はごまんとあるのでしょう。しかしながら、本当に街のためを想うのであれば、街を活性化させるだけではなく、そこで暮らす方々の幸せについても考えなければなりません。
一言で「街づくり」と言っても、さまざまな形があります。白上さんは、自らもまたその街に属し、街の方々を巻き込みながら活動されています。街づくりの第一歩は、自分が属している地域を見つめ直すこと。難しいと思われがちな一歩目を踏み出すために、背中を押してもらえたような気持ちになりました。