2024年12月23日から27日にかけて、全校生徒対象の海外研修である「グローバルフィールドワークin台湾」を実施し、10名の生徒が参加しました。
12/23(1日目)は研修地である台湾・台中市へ移動しました。中部国際空港を9時50分に出発し、逗留先のホテルに到着したのは現地時間の16時ごろ。ホテルでは提携先の国立台中科技大学の学生さんたちが出迎えてくれました。本校からの参加生徒は10名。研究テーマによって3グループに分かれています。それぞれのグループに名城大学・経済学部の田中教授のゼミ生(いずれも附属高校卒業生)が一人ずつ、前述の台中科技大学の生徒さんが複数名、バディとしてフィールドワークに協力します。
この日は親睦を深める目的もあり、到着後グループごとに分かれて市内で自由に夕食を取りました。もちろん台中科技大学の学生さんの案内です。
会食を通して、注文するときに知っておくと便利な中国語(砂糖少なめ・氷少なめ)を教えてもらったり、好きな映画やドラマを教え合って共通点を見つけだそうとしたり(K-Popで意気投合)、インスタやBe Realのアカウントを交換しあったり、グループそれぞれの方法で親睦を深めました。科技大学の生徒さんたちは日本語が堪能であり、こちらが緊張しないようフォローに努めている姿が印象的でした。そのせいもあってか、長時間の移動で疲れていた生徒たちも、ホテルに戻ってきたときにはみんないきいきとした笑顔になっていました。
12/24(2日目)の午前中は、国立台中科技大学の教室で、本校生徒および名城大学の学生と科技大学で日本語を学ぶ学生さんとの交流会が開かれました。最初に科技大学の学生さん(翌日のフィールドワークでバディを組むことになる)が登壇し、それぞれの自己紹介の後、現地の歓迎の歌が披露されました。
その後はグループごとにわかれ、翌日の打ち合わせも兼ねてアイスブレイクを行いました。日本から用意した折り紙を使っていっしょに作品を作るグループもあれば、トランプでババ抜きや大富豪などのゲームに興じるグループもありました。一見簡単なように見えますが、実際に始めてみると、日本と台湾では微妙にルールが違ったり、そもそも後者にはないゲームもあり、それを日本の生徒が台湾の学生にわかりやすく説明をしたり、逆に台湾の学生さんから提案されたゲームを教えてもらい、それをみんなで取り組んだりなど、(日本・台湾どちらも)それぞれの生徒が楽しみながら「伝え方」「協働の仕方」に工夫をこらしている様子がうかがえました。
打ち解けていくうちに、話題は翌日のフィールドワークに移ります。台湾の一般の方は街頭アンケートやインタビューに慣れていません。そこで科技大学の学生さんのアドバイスを受けながら、質問やアンケートフォームの修正、活動場所の再検討に取り組みました。
午後は本校生徒・名城大学の学生・科技大学の学生さんとともにバスで中部サイエンスパークを訪問し、その概要についてのレクチャーおよび施設見学をしました。「サイエンスパーク」とは台湾政府の主導のもと、先端技術の研究所や工場の集積・育成を目的とした産業拠点です。名城大学・田中先生に後で伺ったところによると、こうした取り組みは世界に先駆けて台湾が始めたものだそうです。
来年度理系科目を選択する本校生からは「ひとつの目標のためにこれだけの企業が広大な敷地内に一箇所集められていることに驚いた」、別の生徒からは「自分が名前も知らない日本の企業も参加していることにびっくりした」という感想がありました。