2024年12月17日〜20日にかけて、2年生SSクラス、特進クラスの希望者10名がSSH台湾海外研修に参加しました。台湾の大学や高校へ赴き、講義、研究発表、交流を行いました。
第1日目は、国立台湾大学へ赴きました。国立台湾大学は日本統治時代に台北帝国大学だった大学です。国立台湾大学の歴史を学んだ後に物理学教室で昔の加速器を見学し、その後物理の実習を行いました。
第2日目は、午前中に東呉大学の陳秋民教授の実習講義を受けました。陳教授は台湾のテレビに出演して実験を行ったり、YouTubeで実験動画を投稿したりする方です。サイエンスコミュニケーションの観点から、様々な科学の実験を通して体感しながら学ぶことができました。午後は台北市立天文科学教育館を訪問しました。現地の学芸員や大学の先生に解説をしていただきながら、様々な天文に関する展示を見学しました。ここでもサイエンスコミュニケーションの観点から、どのように一般の人に効果的に科学の面白さを伝えるかと言う点を含めて学びを深めました。
第3日目は、台北市立南港高級中学を訪問し、午前中にお互いの研究発表を行いました。台湾の学校のテーマはテクノロジーに関する研究の発表が多く、関心の違いを感じました。午後はともに台北流行音楽センターの見学と交流活動を行い、親睦を深めました。この日は1人1家庭でホームステイをする日で、初めはずいぶん不安そうでしたが、とても良くしていただいたようで皆充実した時間を過ごせた様子でした。
第4日目は桃園市立内壢高級中学を訪問しました。3日目と同様に研究発表を行いました。ここでは質疑応答が活発で、お互いに母語ではない英語でのやり取りでしたが、とても良い議論ができました。台湾の生徒たちは大変友好的で、昼食の時間も含め、とても良い交流ができました。半日という短い時間でしたが密度の濃い活動となりました。
異国の文化や価値観に触れながら、科学という共通の視点を持って学び合うことを目的に実施しましたが、参加生徒は一様にとても充実した時間と貴重な経験を得られた様子でした。彼らの今後の活躍に期待したいと思います!