2024年度のSSクラスの3年生は生物の授業でいろいろな実験を行っています。すでに教科書の内容は終えているので、単元に関係なく生徒たちのやってみたいことをやってみるという精神で取り組んでいます。
○化石のレプリカ作成
シリコンで作成した化石の型を使って、石膏レプリカと熱可塑性樹脂レプリカを作成しました。石膏レプリカは食用色素で好きな色にアレンジして作成しました。食塩水の濃度が高く、すぐに固まりすぎてしまうアクシデントがありましたが、最終的にはみな上手に作ることができました。熱可塑性樹脂は80℃のお湯を使うため、少し熱そうでしたが、ストラップも付けてかわいく仕上げていました。
○土壌微生物の培養と観察
デンプン培地とスキムミルク培地を作成し、土壌中に生息しているデンプン分解菌とタンパク質分解菌を確かめました。培地作成から土壌の希釈、植菌までを分担しながら40分程度で終える手際の良さに、さすがSSクラスの3年生!と言わずにはいられませんでした。土壌サンプルは課題研究でおこなっているコンポストから採取してくるというアイディアには驚きました。
2日後の培養結果からは100万倍希釈をしてもデンプン分解菌は20~30個体、タンパク質分解菌は数えきれないほどの密度であることがわかり、コンポストのすごさを改めて実感できました。細菌のコロニーを初めてみる生徒も多く、教科書の用語を実感することもできたようでした。