本年度から、参加者が意見を出しやすいように、場所を3号館2階の学習ルームに変更しました。当日は、大きな机を囲んでのグループ毎で活発な意見交換が行われました。
今回は、講師の名古屋大学名誉教授の四方先生は海外学会に参加しているため欠席です。最初は伊藤高志先生による、「人は何時、どうやって言葉を習得したか」というまだわかってない問題提起から始まりました。早速、グループ毎に話し合いをして、「大人が言っている言葉を真似して習得した」という意見が大勢を占めた後で、伊藤先生から、身の回りのものの一つ一つすべてを大人から伝えられたのか? と質問され、参加者が一応に疑問を持ったところで、みんなが最初に発した言葉は何だったのか家庭で保護者に聞いてほしいとの発言がありました。このテーマは今回だけで終わらないので、統計を取ったりして次回以降も進めていくことになりました。
2番手は、新任の三浦真実先生です。専門は地学分野ですとの自己紹介の後で、本日のテーマである「赤潮と青潮」という現象について、どんな現象か、発生する原因を知ってますかという質問から始まりました。再度グループによる話し合いが行われ、赤潮は大体の参加者になじみのある言葉で答えが返ってきましたが、青潮はなじみがなく、なかなか答えが返ってきませんでした。そこで、それぞれの現象の写真と発生する原因と考えられる事柄(青潮についてはまだ研究途中で正解は分かっていない)について画面で説明がありました。そして、これらの現象は実は35億年の地球の歴史と深く結びついていることの説明がありました。
最後は、鈴木副校長です。過去に行った土曜サロンの内容のさわり(縄文時代に作られた土版に記された数字に隠された意味や2×3の計算が日本と英語圏では意味が違う等)の説明があり、人を騙す方法について、外国人が行った釣銭詐欺や昔からの定番のクイズを出してグループ毎の話し合いをして、参加者から解答の説明をしてもらったりしました。最後に、人間の感覚で視覚は騙されやすいので注意すること、情報はただ鵜呑みにすることなく、色々な意見を総合した上で自分で判断することが必要だと締めくくりました。
生徒以外の参加者として、卒業生の保護者の方(今回で4年目の参加になります)、新入生の保護者の方、卒業生の大学生・大学院生から、活発な意見が飛び交う場としての評価がありました。
最後に、伊藤先生から、学習ルームは放課後には開放しているのでみんなで色々なテーマを話し合う場として積極的に利用してほしいとの発言で終了しました。次回は5月13日に行われます。
第1回土曜サロン
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