日々の活動

第3回土曜サロン

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第3回土曜サロンが6月17日に行われました。今回のテーマは「猫はこたつで丸くなるのは何故?」です。このテーマは土曜サロンの初年度から毎年行っているもので、その都度展開が違っていました。さて、今回はどのようになるのでしょうか?
 土曜サロンの担当者である梁川先生から、「あなたにとって数学とは?」という質問から始まり、「万物を表すことができるもの」「数量や空間に関する学問」など、色々な回答が出たところで、数学の成り立ちや歴史を古代バビロニアから現代までの変遷を説明した後で、「この数学を猫も知っているよ」と発言がありました。
 次に、猫が丸まっている姿と伸びている姿の絵を示して、「この2枚の絵からストーリーを作りなさい」と指示がありました。参加者から色々なストーリーが出された中に、「暑いから体を伸ばし、寒いから丸まる」という意見があり、梁川先生が「それが何故数学なのか」と突っ込みながら、表面積と熱の関係から最大値と最小値に触れ、「熱を逃がさないのは球である。身近に例はないか」と再度質問が投げかけられました。最近は見なくなった球状のやかんや隠されているけれど冷蔵庫の放熱板などが紹介されました。
 続いて、うどんと蕎麦の写真を示して、「違いは何ですか」との問いが出されて生徒がとまどっていると、「一般的にうどんは噛んで味わい、蕎麦はのど越しと言ってのどを通るときの食感を楽しむもので、表面を比べるとよくわかる。自身の経験を基にして理論に発展させることが大切だ」と説明がありました。
 ここで、四方先生に交代です。先生は、「画面をよく見ると英語で解説がしてあることに気付いたと思うが、実は梁川先生の教え方にオランダのライデン大学の教授が感銘を受けて、是非オランダでもやってほしいとの意向を受けて8月下旬にオランダへ行くことになっている」との発言の後で、「猫はこたつで丸くなるが、犬は庭を駆け回っているのは何故か?」と話を発展させ、体積と熱の発散の関係に話が及び、「体積が大きいと熱が逃げにくい。猫より小さいリスなどは冬眠してしまう」と前半は締めくくられました。
 最後に、1年スーパーサイエンスクラスの生徒による「My hobby」「My favorite」と題した英語でのプレゼンテーションを行い、四方先生から「外国製品などが身近になっている現在、英語学習がますます重要になって来る。特に、議論をして発表することが求められるので、今回のプレゼンはよかった」と締めくくられました。次回は、7月8日です。