10月13日の主な研修内容は、国際的なNPOであるコペルニク訪問、欧米人によって磨かれたものが現在の伝統芸能となっているケチャックダンスの鑑賞です。
以下、生徒が作成した記事です。
発展途上国の最貧困層の人たちの生活を改善するために現地に根差したシンプルなテクノロジーを届ける非営利団体「コペルニク」へ訪れました。私たちは事前にコペルニクを立ち上げた中村俊裕さん の「世界を巻き込む」を全員で読んだうえで研修に向かいました。
コペルニクでは、現在、ウブドのコペルニクでは7カ国70名程のスタッフが働いており、シンプルなテクノロジーの配給とラストマイルへの活動、解決策への試行の3つを使命として活動されています。現在は緊急支援として、無償でアグン山の噴火に備えて避難している方々に向けて、マスクや水を配布しているそうです。ちょうど訪問させていただいた時には、部屋の中にその物資がいっぱい積まれていました。
それらの取り組みの説明はもちろん、スタッフの方のキャリア意識やコペルニクで働くきっかけなどについても伺いました。説明くださったTIKAさんは、元々普通の企業で働いていましたが、自分のやりたいことが人のために働きたいということだったため、コペルニクで働き始めたそうです。また、問題を解決するためには、小さいことから解決することが大切だということを教えて頂きました。
訪問した際には中村さんともお会いすることができ、本にサインをしていただけました。ここで学んだことを、沢山の場面でこれから繋げていきたいです。(Tさん)
午後はバリ・ヒンズー教のお供え物チャナン(canang)を作りました。チャナンは神に祀るものでこれまで訪れたデンパサールやウブド第一高校、ホームステイ先の家庭でも数多く見かけて来ました。バリでは毎日このようなお供え物を自宅で作り、家寺を初め様々な場所に祀るのだそうです。材料となる葉などは沢山買い込んで冷蔵庫で保管するため、バリの冷蔵庫はチャナンの材料でいっぱいだと現地の方は笑っておられました。
このチャナンを作るのは家庭では女性の仕事で、素材は全て自然の植物からできています。しかし最近では女性の社会進出も進み共働き等の家庭が増えたことなども背景の1つとなり、ステープラーで葉と葉を留めたものを作ったり買ったりすることもあるするそうです。忙しさと比例して便利さを求めること増えると思いますが、そういったことが初日に学んだ「自然に還らないものを捨ててしまうことにより起こる自然環境の破壊」につながるのではないかと考えました。(Iさん)