日々の活動

GFインドネシア研修2日目

  • SGHネットワーク・WWL

研修2日目である10月9日(火)は、バリのエコツーリズム研修として、マングローブ環境調査を行うマングローブセンターや、ゴミ処理を行なっている公社(KOTA DENPASAR)を訪れました。

  夕方には、サラスワティ大学外国語大学(STIBA)を訪問し、日本語を学ぶ学生達と交流しました。STIBAの学生にはバリの観光施設で働いている学生も多く、観光が生活に密接にかかわっている印象を受けました。

  今日の研修を通して、バリ島の観光開発と生活様式の変化によるゴミの問題をさまざまな立場から考えることができました。

以下は日直が作成した記事です。

今日はまずデンパサールにあるマングローブセンターに向かい、担当の方の話を聞きながらマングローブ林を約1時間見て回りました。話によると、流れてきたゴミが干潮になると木に絡みつき溜まっていくそうです。私たちが見た時には満潮に近い時間だったので、ゴミが流れてくる様子を見ることができました。このセンターでは、朝夕2回、毎日流れてくるゴミを集めているそうですが、それでもゴミの量はかなり多く、キリがないように感じました。マングローブ林ではカニ漁をしている人もいらっしゃいましたが、この状況が続くとカニなどの生物も生息できなくなるので、ゴミは大きな問題であると感じました。

次にカヤックに乗ってマングローブ林をより近くで観察しました。カヤックを漕いでいると、マングローブ周辺にはたくさんのプラスチックゴミが浮いており、それが木にひっかかっていたので、手作業でないとゴミがとれない状況でした。私たちも実際に水に浮いているゴミを拾いましたが、あまりの多さに驚きました。その地域のマングローブ林のゴミ処理をするのは主に地元の漁師さんだと聞いたので、漁師さんだけでなく地元の人や国が、これまで以上に目を向けて解決していかなければいけない問題だと実感しました。

その後、私たちはデンパサールでゴミ処理を担当する公社を訪問しました。デンパサールでは、各家庭からのゴミは毎日収拾され、約950トンに上るそうです。オーガニック、非オーガニック、金属類というゴミの分別が推奨されていますが、定着しているとは言えず、ほとんどの場合、収拾して運ばれた先のゴミ処理場では、混在した形でゴミ山として置いておかれるそうです。現在、日本をはじめ様々な国の技術の導入を検討されているとのことでしたが、マングローブ林の状況と合わせて考えると、ゴミ処理システムの整備とともに、人々のゴミに対する意識が向上しなければ問題は解決されないと感じました。

夜に、バリで唯一の私立の総合大学であるサラスワティ大学の外国語大学を訪問して、現地の学生と交流をしました。2名の学生によるバリについてのプレゼンテーションを聞きました。学生の皆さんは日本語が上手で、とても楽しい時間を過ごすことができました。

(国際クラス2年 K.W. & T.R.)