5月19日(土)、山藤旅聞先生をお招きして、「SDGsを『知る』から『行動する』ためのデザイン」をテーマに、第2回グローバルサロンを開催しました。
山藤先生は都立武蔵高校で生物の教員として教壇に立ちながら、Think the Earthという団体のスタッフとしても活躍し、多くの学校や企業の研修などで、SDGsを広める講演をなさっています。
サロンの前半では、色とりどりの美しい自然や、楽しそうな笑顔の写真とともに先生に自己紹介をしていただき、今回のテーマであるSDGsについての説明をしていただきました。
SDGsとは、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことで、17のゴールと169のターゲットから構成された持続可能な世界を実現するための国際目標です。先生は、日本はSDGsの認知度が低く、出遅れているとおっしゃいました。
サロンの後半では、SDGsの主軸である経済、環境、社会の3つの軸を使ったカードゲームを行いました。このカードゲームは世界の状況を模しているもので、一般的なゲームのようなルールらしいものはなく、他のグループと交渉したり共働することもできるものです。「ルールはなんでもあり」なゲームは初めてのようなので、生徒たちは最初は戸惑っていましたが、スタートの合図で一斉に動き出しました。
このゲームを通じて、社会の問題を解決するには、お金を使って交渉する必要があったり、環境の課題を解決するためには時間とお金が必要であることなどを学び、世界を数値化することで、先進国と途上国が補い合う必要性を訴えるSDGsの狙いに気づかされました。
そして最後に先生がスマートフォンで撮ったボルネオの写真をたくさん見せていただき、豊かな森には豊かな生態系、があるということに改めて気づかされる一方で、私たちがボルネオの森を破壊していることに関わっていることも知りました。今日のサロンは、人は「知る」と行動が変わる、ということを知ってほしい、という強い気持ちが込められていました。私たちは傍観者ではなく、参加することで世界を変えることができる、という力強いメッセージを受け取ったのです。