2024年9月30日、全校生徒対象の高大連携講座を開催しました。講師に（国研）宇宙航空研究開発機構（以下、JAXA）理事の岡田匡史氏をお迎えして、「愛知から宇宙へ、学びのきっかけ～H3ロケットの挑戦～」を演題に講演をしていただきました。
岡田氏は愛知県のご出身で、2024年2月に打ち上げを成功したH3ロケットのプロジェクトマネージャをお務めになった後、2024年4月から理事に就任された方です。
講演冒頭にロケット打ち上げの実際の轟音を実感させていただき、その後はロケットに関連する理論やH2AロケットからH3ロケットへの開発に係る経緯など話題は多岐にわたりました。特にH3ロケット開発と打ち上げ成功に至るまでの苦悩やプレッシャー、1度目の打ち上げ失敗の時の悔しさや成功するために心を1つにするようなはたらきかけに関する話はとても印象的でした。クイズや動画を交えながら、ご自身だけでなく、ロケット開発に関わる全ての人の心の動きを実感できるような講演で、あっという間の1時間でした。
質疑応答では、会場の生徒から絶え間なく手が挙がり、ロケット開発と環境への配慮、ロケットの素材から打ち上げ時の噴煙に関する質問、開発におけるセキュリティの問題から民間ロケットとJAXAの関係性など、生徒の素朴でいろいろな角度の質問が出されました。時間の都合ですべての質問に答えられないほどの熱量で、生徒の関心を喚起する素晴らしい講座となりました。
講師紹介時には本校の卒業生が現在、JAXAやロケット開発に携わっていることも校長から紹介がありました。岡田氏からの生徒へのメッセージ「越えられない壁はない！」を胸に、次を担う人材がこれからも本校から生まれることと、日本のロケット開発の明るい未来を願っています。
岡田様、ご講演ありがとうございました。
