11月21日に、SSH事業の一環として、全校生徒を対象にした高大連携講座が開催されました。講師は、名城大学大学院理工学研究科教授の吉野彰氏。吉野氏は、電気化学を専門とする日本の研究者であり、我々の生活に必要用不可欠な携帯電話やパソコンなどに用いられるリチウムイオン二次電池の発明者の一人です。
演題は「リチウムイオン電池が拓く未来の社会」。吉野氏が尽力してこられたリチウムイオン電池の研究の話や、研究者としての人生の歩み、今後の社会がどのように変化していくか、などについて講演されました。講演の中で「最近聞く耳慣れない言葉」として、AIEV(Artificial Intelligence Electric Vehicle)を取り上げ、AI技術で造られた無人自動運転機能を有するEVと定義し、紹介しました。吉野氏は2025年以降、マイカーはAIEVに随時置き換わっていくと予測していました。
最後に、「長年の研究での壁を超えるには、目標達成のための頑固さと、楽観的で個性的な柔軟さとのバランスが大切である」と締めくくられました。